不動産管理会社・保険会社・大家さんがエグイ! 神奈川県小田原市 孤独死 特殊清掃 ②
神奈川県小田原市 孤独死 特殊清掃 ②
長文になります。
不動産管理会社・保険会社・大家さんの
対応があまりにも酷かったので
書かせて頂きます。
まず、
【大家さんについて】
今回の物件は大家さんの敷地内にある
アパートになります。
当然ながら作業をさせて頂く前に
ご挨拶に伺ったのですが、
「不動産管理会社に任せてあるから!
私は関係ないから家に来ないでちょうだい!」
「家の入り口付近には車も止めないで!
臭いが移ったらイヤだから!」
え~~~~~~~~!
確かに大家さんも被害者ではありますが、
あまりにも非協力的すぎる対応に
びっくりしました。
もし、ご遺族が
遺品整理・特殊清掃・リフォームの
費用を払えない状況であれば
大家さんが負担するのが
一般的なのに。。。
次に
【不動産管理会社】
遺品整理と特殊清掃については
故人の弟様より「おかたづけタムラ」へ
ご依頼を頂いておりますが、
リフォームに関しましては
弊社で行うか、不動産管理会社が
行うかはケースバイケースになります。
担当者にアポをとり、現状を確認して頂く
お約束をして後日、打ち合わせに伺いました。
私
「○○さん、リフォームに関してはどうしましょうか?」
担当者
「実は現地を見てないんですよ。
だって気味悪いじゃないですか。」
私
「はぁ~~~~~~~~~~!!!!!」
(心の中で)
「お客様からお預かりした物件の何を管理してるんですか!」
(心の中で)
「家賃の管理だけですか!」
(心の中で)
「現時点で最低限やらなければいけないのは
クロス貼替、畳替え、CF、コンパネ、巾木です。
木枠は清掃とペンキ塗りでいけると思います。
クロスを剥がしてみないと石膏ボードは
何とも言えませんが」
担当者
「私は関わりたくないのでそっちで
全部やってくださいよ。」
私
「では、遺品整理と特殊清掃が終わった段階で
もう一度、相談させて頂きます。
今回の状況ですと特殊清掃だけでは
臭いは7割程度しか取れません。
リフォームは必須ですよ。」
作業完了後、担当者に電話をすると
何度電話をしても明らかに本人が
電話に出ているのに「○○は外出しております」
ご依頼者にお立合い頂く
遺品整理・特殊清掃完了確認の日に
再度、電話をするとまたもや居留守だったので
直接会社へ伺うと普通にデスクで仕事を
していました。
担当者
「ちょうど今、戻ってきまして
これから現地を見に伺うところでした」
私
「。。。」
「でしたらご依頼者もいらっしゃるので
下請けのリフォーム会社を呼んでください」
現地でご依頼者、私、担当者、リフォーム会社の
4者で今後の事を話し合う事に。
担当者
「うわっ!くさっ!ちょっと臭い残ってますね。」
私
「ご依頼者(ご遺族)がいらっしゃる前で
なんてことを言うんだ!」
(心の中で)
ただでさえご遺族は受け入れがたい状況で
憔悴しきっているのにデリカシーの無い
発言に腹が立ちました。
あとからご依頼者から聞いた話ですが、
あの場で殴ってしまいそうな気持を
必死でこらえていたそうです。
当たり前だと思います。
リフォーム会社に後日、
見積書を作ってもらう事で
その日は終了となりました。
そして後日、管理会社へ
見積りの内容を確認しに行くと
総額220万!!!
高い!
内容をよく見ると
シンク交換、浴槽交換、等
全く関係ない項目が入っていました。
おそらく大家さんと話し合って
ついでに交換するような物を
見積りに含めてしまおうという
悪意を感じました。
余計な物をすべて省いてもらい、
減価償却等のツッコミを入れて
無理やりですが、
108万円
にしてもらいました。
管理会社の下請けのリフォーム会社は
おそらく孤独死現場のリフォームを
やった事が無いと思われ、
リフォームしても確実に臭い戻りする
内容でした。
実際に弊社で出したリフォーム料金は
完全脱臭できるところまでやって
115万円
ご依頼者には弊社の
リフォーム料金のほうが高い事と
完了後、難癖付けてくる可能性が
あることをお伝えしすると
「多少高くても田村さんにお願いしたい
という気持ちもありますが、
後々のトラブルも考え、管理会社にリフォームは
お願いすることにします。」
管理会社の責任でしっかりやってもらう事に
しましょう!
最後に
【保険会社】
保険に関しては故人様が15年前から
継続している保険でした。
当時としては遺品整理や特殊清掃という言葉は
ありませんでしたので約款に記載してあるのは
原状回復に関する内容でした。
詳しい内容は保険会社が
特定できてしまうので
書けませんが、リフォームが
それにあてはまる内容でした。
保険会社との連絡は私が行っても
個人情報に当たるので当然、
ご遺族がやり取りをすることになります。
ご依頼者に保険会社へ連絡をしてもらうと
今回の事例は該当しないので
保険は使えないとのことでした。
約款に今回の内容が記載されていたので
ご依頼者と保険会社に現地まで来てもらい、
現地で状況説明と約款の内容を保険会社に
伝え、何とか認めさせることが出来ました。
上限50万のリフォーム代を保険で
まかなう事ができ、差額の58万円が
ご依頼者が実費で負担する額となりました。
保険会社も損害率が上がるのを
嫌がる傾向にあり、言わないと
丸め込まれてしまう事があります。
2021年5月時点で遺品整理に対応する明確な
保険は日本で5社程度しかありません。
約款を細部まで見るのはかなり大変ですが、
見直しはしておいた方が良いと思います。
今回はかなり大変な交渉ではありましたが、
ご依頼者の金銭的な負担を少しでも
減らすことができ、良かったかと思います。
おかたづけタムラは
戦う遺品整理士として
皆様のお役に立てるように
頑張っていきます。